住み替えのタイミング、スケジュール
①はじめに
②買い先行、売り先行のメリット・デメリット
〇買い先行のメリット・デメリット
〇売り先行のメリット・デメリット
③住み替えする場合のスケジュール感
〇買い先行の住み替えスケジュール
〇売り先行の住み替えスケジュール
④スケジュールが決まっている場合は直接買取がおすすめ
〇「仲介」と「買取」の違い
⑤まとめ
①はじめに
今住んでいるマンションから新居への住み替えを考えている方の中には、「新居の購入とマンションの売却、どちらを先に進めよう…」と悩んでいる方も多いでしょう。
どちらを先に進めても問題はありませんが、新居を先に購入するか、今住んでいるマンションを先に売却するかによってメリット、デメリットは異なります。
本記事では、今住んでいるマンションから住み替えを検討している方に向けて、住み替えに必要な知識を分かりやすく解説します。ぜひ、お役立てください。
②買い先行、売り先行のメリット・デメリット
住み替え方法には、新居を先に購入する「買い先行」と今住んでいる家を先に売却する「売り先行」があります。
ここでは、それぞれのメリット、デメリットをみていきましょう。
買い先行のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・時間をかけて新居を探せる ・仮住まい先を用意せずに済む ・空き家で売却できる | ・資金計画が崩れる可能性がある ・場合によってはダブルローンの期間が発生する ・売却期間が長いと維持費の負担が重くなる |
買い先行を選ぶ大きなメリットは、売却期限がある物件を除き、じっくりと時間をかけて新居を探せる点です。
新居を買い急ぐ必要がないため、さまざまな物件を見学しながら妥協することなく、理想の住まいを探せます。
また、仮住まい先を用意せずに住み替えできる点も魅力の一つです。
仮住まい用に賃貸物件を借りるとなると家賃や引越し費用がかかりますが、買い先行を選ぶならこうした費用がかかる心配はありません。
一方、資金計画が崩れる可能性がある点はデメリットといえます。
購入希望者が現れないことには、今住んでいるマンションがいくらで売却できるか分かりません。
予想していた売却額より安くなり、資金計画が崩れてしまう可能性は十分に考えられます。
売り先行のメリット、デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・資金計画が立てやすい ・売却代金を新居の購入費用に充てられる ・無駄に所有する期間がなく維持費の負担が軽い | ・仮住まい先を用意しなくてはならない ・居住中に内覧の対応に応じる必要がある ・新居を買い急いでしまう可能性がある |
売り先行のメリットは、資金計画が立てやすい点です。マンションを売却した代金を、そのまま新居の購入費用に充てることもできます。
さらに、居住しながら売却を進めるため、無駄にマンションを所有している期間がなく、維持費の負担が軽い点も魅力的です。
しかし、マンションを売却したあと、すぐに新居が見つかるとは限りません。
売却後、新居に入居できるまで期間が空く場合、仮住まい先を用意する必要があります。
仮住まいの期間が長くなればなるほど家賃の負担が重くなり、新居を買い急いでしまう恐れもあるでしょう。
③住み替えする場合のスケジュール感
買い先行と売り先行のどちらの方法を選ぶにしても、それぞれの住み替えのスケジュール感を把握しておくことは非常に大切です。
やみくもに今住んでいるマンションの売却を進めたり、新居の購入を検討したりすると、後にスケジュール調整がうまくいかなくなってしまう可能性があります。
この章では、買い先行と売り先行の住み替えスケジュールを紹介します。
それぞれのスケジュール感を事前に把握し、自分に適した住み替え方法を選びましょう。
買い先行の住み替えスケジュール
まず、買い先行の住み替えスケジュールをみていきます。
おおよそのスケジュールは、次のとおりです。
- 新居の情報収集
- 資金計画を立てる
- 新居の物件探し
- 購入、契約
- ローン手続き
- 新居に入居
- マンションの売却活動開始
- 売買契約締結
- マンションの引き渡し、売却代金受領
買い先行は、新居の購入と今住んでいるマンションの売却を分けて実施するため、スケジュール調整しやすくなります。
マンションの売却活動を開始する前に新居へ引っ越し終わっている状態で、スムーズに新しい生活を始められるでしょう。
ただし、売却するマンションに住宅ローンが残っている場合は、ダブルローンの期間が発生してしまうため、資金に余裕がない方にはあまりおすすめできません。
売り先行の住み替えスケジュール
続いて、売り先行の住み替えスケジュールをみていきましょう。
おおよそのスケジュールは、次のとおりです。
- マンションを売却
- 売買契約締結
- マンションの引き渡し、売却代金受領
- 新居の情報収集
- 資金計画を立てる
- 新居の物件探し
- 購入、契約
- ローン手続き
- 新居に入居
売り先行は、売却期限が決まっている物件を除き、余裕を持って売却活動に励めるため、売り急ぐことなく売主の希望に近い条件で取引しやすくなります。
とはいえ、物件の購入と売却では、売却のほうがスケジュールの調整が難しく、思い通りに進まないことも多くあります。
なかなか購入希望者が現れず、やきもきしてしまう方もいるでしょう。
④スケジュールが決まっている場合は直接買取がおすすめ
「半年後までにマンションを売却して住替えたい」「3か月後には住み替えを済ませて、親と同居を始めたい」といったように、あらかじめ住み替えのスケジュールが決まっている場合は、買取を視野に入れるのもおすすめです。
買取は、買い先行と売り先行のデメリットを補い、スムーズな住み替えを実現できます。
「仲介」と「買取」の違い
不動産を売却する方法には、不動産会社を介して売却を進める「仲介」と不動産会社に直接買取ってもらう「買取」があります。
仲介と買取は具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
早速、みてみましょう。
買取 | 仲介 | |
買主 | 不動産会社 | 個人 |
売却期間 | 数日~1か月ほど | 買主が見つかるまで (目安は3か月~6か月くらい) |
内覧対応 | 不要 | 必要 |
買取の魅力は、今住んでいるマンションをスピーディーに売却できる点です。
購入希望者を見つける手間がかからず、スムーズに住み替えできます。
また、新居を購入する前に、おおよその買取金額が分かるため資金計画も立てやすく、居住中の内覧対応に疲弊したり、思い通りに売却が進まずやきもきしたりする心配もありません。
仮住まい先も用意せずに済むため、無駄な出費も抑えられます。
⑤まとめ
住み替え方法には、買い先行と売り先行の2種類があります。
買い先行は、スケジュールの調整がしやすく、じっくりと時間をかけて新居を探せる点が魅力です。
妥協せずにゆっくりと理想の新居を見つけたい方は、買い先行が向いています。
一方、売り先行は、資金計画が立てやすく、売主のペースで売却活動に励める点がメリットです。
堅実に資金計画を立てたうえで新居を購入したい方は、売り先行が向いています。
また、早めに売却したい、スケジュールをある程度決めたいなどのご希望があれば、買取も一つの選択肢ですので、弊社までご相談下さい。